好きなことをして生きていくために

二児の父、起業してみて分かったこと

ホントに大丈夫?〜週3日だけ働くという実験〜

多くの時間があるからといって

多くのことを達成できるわけではない。

もし本当に多くのことを達成したいのなら

ただ時間を増やすより先に

時間を絞ることを提案したいと思う。

f:id:akira-wakasugi:20170823144550j:image度の仕事中毒

起業したばかりの頃はほとんど休み無しで働いていた。

それこそ週7日働くことが普通の状態であった。

 

ただ、そうやって長い時間働いている自分に少し酔っていたのかもしれない。

オレはこんなに沢山働いているんだ、と言葉には出さなかったが少し自分に酔っていたのだと思う。いま思い返すと当時の仕事量であれば、もっと休みを取ることも出来たはずなのだ。

 

しかし、沢山働く自分に酔っていたことに加え、起業後わずか半年で廃業寸前まで追い込まれてしまったという苦い経験がトラウマとなり、ぼくは働く時間を減らすことができなかった。

 

それは・・・

働く時間を減らして売上が減ることを恐れたのだ。

だから働き続けることで自分を安心させたかった。

つまり仕事を休まないことで心の平静を保っていたのだ。

 

そうやってがむしゃらに働く日々を3年くらい続け、なんとか経営が軌道に乗ってきたところで、やっとぼくは休日を作る決心をした。

それは週に1度の日曜だけであったが、家族とゆっくり過ごせたり、久々に友人と会うことができたり、起業してから初めて自由な時間を手に入れられたような気がして、心がゆっくり優しくなれたことを覚えている。

 

ただそれでも仕事を休むことは怖かった。

会社を成長させ成果を上げ続けるためには、もっと働かなければいけないと思っていた。起業家とはそういうものだという勝手な思い込みもあり、終わりの時間を決めることもなく、いつまでも続く長時間労働の習慣をなかなか変えることは出来なかった。

 

時間と成果の反比例

来月は少し暇そうだから連休を取って家族旅行に行こう。

そんな計画を立て始めた途端に仕事が忙しくなる。

最近では個展を開催する時期に限って仕事が忙しくなる。

 

だけど家族旅行に行くことは決まっているし、個展をやることも決まっている。

どちらも自分にとっては大切なことだが、クライアントにとっては関係のない話しであって、仕事は仕事できっちりと成果を上げなくてはならない。

 

だから家族旅行に行く前や個展が始まる前は本当に忙しくなる。

普段は仕事に割り当てている時間が家族旅行や個展開催の時間になるのだから当然といえば当然だろう。ただ普段と比べて圧倒的に短い仕事時間にも拘らず、何度同じような状況を迎えても仕事の成果は普段と同等かそれ以上というのが常であった。

 

つまり働く時間が減っても、仕事の成果まで比例して減るわけではないのだ。

働く時間を減らしても仕事で今まで以上の成果を上げることは可能なのだ。

結果的に仕事を減らした時間で家族旅行にも行けて、自分の好きな活動もすることができた。

 

いつもより仕事をする時間が少なくなってしまったことで、いつもより集中して仕事に取り組むようになり、いつもより高い成果を上げることができた。

そういったことは仕事に限らず私生活であっても、誰しもが経験をしていることなのではないだろうか。

 

この働く時間を減らして成果を増やすことができた経験は、その後の自分の働き方を大きく変えていくこととなった。

f:id:akira-wakasugi:20170823203042j:image最小の労力とは?

働く時間を減らしても高い成果を上げることが出来る。

そんな経験を何度もしていると、働く時間を減らすこと自体が楽しくなってくる。

 

ぼくは数年前から少しずつ働く時間を減らすことを意識的に行ってきた。

その実験を始めた当初は週5日ほど不動産業に時間を使っていたが、少しずつ働く時間を減らして今は週3日働けば十分まわっていく経営基盤を作ることができた。ぼくにとって不動産業はライスワークとしての意味合いが強く、働く時間を減らして成果を高めていくことに喜びや楽しみを感じている。

 

最小の労力と時間でクライアントに最大の喜びと成果をもたらして自らも最大の利益を得る。それこそが自分のライスワークとして考える不動産業の裏表もない真実の経営方針である。

 

ただ誤解を招かぬように補足をすると、最小の労力というのは間違っても仕事の手を抜くことではない。仕事の手を抜くことは集中力の欠如に繋がり、かえって余分な仕事を増やす要因となる。それは何よりクライアントに対して極めて失礼なことである。

 

ぼくの考える最小の労力とは、クライアントが期待するパフォーマンスを知り、その120%を達成するために如何に余分なことをしないかということである。

 

自分は一所懸命頑張ったつもりでもクライアントが40%しか満足していないとしたら、その労力の多くはただの自己満足ということになってしまう。クライアントのことを想い一生懸命頑張る姿は美しいとは思うが、素晴らしいパフォーマンスとは言えない。クライアントにとって素晴らしいパフォーマンスは、クライアントの期待を満たすことである。そのためにはクライアントの声をしっかり聞き適切なパフォーマンスをしていくことが大切なのである。

そうやってクライアントの声に寄り添った適切なパフォーマンスは、余分なものが削ぎ落とされた最小の労力と言えるのである。

 

最小の時間とは? 

今まで1日かけてやっていた仕事を半日でやらなければいけないとしたら・・・

どうすれば効率よく仕事を進められるか今まで以上に考えるようになる。

 

例えば仕事を完了するために割り当てられた時間が通常8時間なら、半分の4時間に設定することで、どうすれば4時間で仕事を完了させられるのかを考え、それに集中して仕事をすることが出来るのだ。その結果、仕事を完了させるのに5時間かかったとしても通常より3時間も早く仕事を完了させたということになる。

 

それを最初から平均的な時間に設定をしてしまっては、最小の時間で仕事を完了させようとすれば本来かかることのなかった時間をかけて仕事をしていることになる。

それは仕事に関わる多くの人の時間を奪うことにもなる。

本来かかることのない時間をかけて仕事をするということは自分だけでなく、それに関わる仲間やパートナー、クライアントの時間までも奪うことになるのだ。

 

ぼくの考える最小の時間とは、仕事を完了させるために本来必要な時間ということである。

 

週3日だけ働くという実験

クライアントの求めるパフォーマンスを仕事にする場合、最小の労力と時間で最大の喜びと成果をもたらすことはクライアントにとっても自分にとってもWin-Winの結果と言えるだろう。

 

そのためにはクライアントが期待するパフォーマンスを知り、その120%を達成するために如何に余分なことをしないかということである。

そして仕事に割り当てる時間を絞り、本来仕事を完了させるために必要なことだけを集中して行うということである。

 

そのための取り組みとして、ライスワークとして働く時間を週3日に制限して行うワークスタイルが作られたのだ。それは現在1年ほど続いているがこれからも続くかどうかは分からない。今日うまくいったことが、明日もうまくいくとは限らないことを6年間の会社経営を通して少なからず痛感してきた。

 

この「週3日だけ働く」という取り組みが将来的に吉と出るか凶と出るかは毎日の自分の行動にかかっている。ただ起業して半年で潰れかけたときの心の痛みが、今はお守りを握りしめたように自分の胸を奮い立たせてくれている。

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ここで学んだこと

・働く時間が減っても仕事の成果まで比例して減るわけではない。働く時間を減らしても仕事で今まで以上の成果を上げることは可能である。

 

・クライアントを120%満足させる最小の労力とは、クライアントが求め期待するパフォーマンスを知り、その120%を達成するために如何に余分なことをしないかということである(サービス業の場合)。

 

・仕事を完了させるための最小の時間とは、その仕事に割り当てる時間を絞り、本来仕事を完了させるために必要なことだけを集中して行うということである。

 

 

毎週水曜よる9時更新