TIME IS LIFE

撮ること・書くこと・歩くこと

不安を消すたった1つの方法

自分はこの先何がしたいのだろうか。

 

何を求め、どこへ向かいたのか。

 

それさえ分かればとモヤモヤ思いつづけても・・・

 

その不安が消えることはなかった。

 

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正体のわかる不安

正体のわからない不安

 

不安には大きく分けて2種類あります。

正体のわかる不安と正体のわからない不安です。

 

ぼくが起業した当時最も大きな不安は「お金」でした。

起業してお金を稼げるかどうか不安だったのです。

 

もしも起業が上手くいかなければ家族を路頭に迷わせてしまう・・・

そんなことを考えると仕事をしていない時間が不安でたまりませんでした。

 

ただそれは自分にとって正体のわかる不安でした。

正体のわかる不安は解消することができます。

 

例えばお金に関しての不安であれば『稼いだり・使い方を工夫したり・扱い方を学んだり』することで不安を解消していくことができます。正体のわかる不安に対しては、それを解消するために具体的な行動を起こすことができるのです。

 

しかし、正体のわからない不安に対しては具体的な行動を起こすことはできません。

それでは正体のわからない不安は、いつまで経っても解消することはできないのでしょうか?

 

自分のやりたいことが分からない

この先が見えないという

漠然とした不安

 

起業して3年ほど経ってからでしょうか。

この先が見えないという漠然とした不安に襲われるようになりました。

 

ひとり立ち上げた会社もなんとか軌道に乗せ、目的であった自由な時間も少しずつ作れるようになりました。まだまだ道半ばではありますが、日々の仕事や生活に追われる時間から自分の身を解放することで、純粋に自分が何をやりたいと思うのかを知りたかったのです。

 

だからお金や生活のために必要な義務的なこと、それをやるのが自分でなくても良いことは『できる限りやめたり・アウトソーシングしたり・手間を省いたりする』などして、慎ましく生きられるだけの時間をつくること優先に事業を進めてきました。

 

ただ、一個人にとっての目的が「自分の時間をつくること」であったとしても、事業として成り立たなければそれも叶いません。そのためにはクライアントに選ばれつづける事業を継続することが大前提になることは言うまでもありません。

 

しかし、起業した目的がそもそも「自分の時間をつくること」なので、既存の仕事(主に時間をつくる手段として選んだ仕事)の延長線上に自分の本当にやりたいことがあるとも思えず・・・かといって何がしたいというわけでもなく・・・

 

会社員時代からずっと「ビジネスをどう上手くやるか」ということばかり考え続けてきたせいか、それ以外の判断基準で物事を見ることができなくなっていたのです。

 

事業が軌道に乗るまでは脇目も振らずお金を稼ぎ時間をつくることに集中してきました。ただふと立ち止まり辺りを見回すと、自分はこの先どこへ向かいたいのか分からなくなっていたのです。

 

これまではお金を稼ぐことで不安を解消することができました。それは不安の正体が「お金」だと分かっていたから、それに対して具体的な行動を起こし解消していくことができたのです。

 

しかし、「自分のやりたいことが分からない」という漠然とした不安に対して、何をどう働きかければ良いのかも分からず、悩み立ち止まる自分の中で正体のわからない不安はどんどん大きくなっていきました。

 

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違和感を感じるときは

自分と心底向き合ってみる

 

自分のやりたいことが分からない。

 

そんな先の見えない不安に襲われ、自分がどう動けば良いのか分からない間にも同世代の起業仲間はどんどん事業を拡大していく。それなのに自分はどうしてもその気になれない・・・・

 

当時は周囲に遅れをとるまいと焦る気持ちをなんとか抑えながら、今の自分にはない考え方や感覚を知るために仕事以外の時間はひたすら本を読み続ける毎日でした。

 

ただ正直に言えば、それは学ぶために本を読み続けていたというよりも、気持ちを落ち着かせるために何かに没頭していなければどうしようもなかったのです。

 

それは不安や焦り、寂しさなどの感情を本の中にぶつけ、本の中にいる著者と対話をするかのように自分自身と心底向き合う時間となりました。

 

その中で最も自分の気持ちをぶつけ対話を重ねてきた著者の1人が元慶応大学の特任准教授で作家のジョン・キムさんでした。ジョン・キムさんの言葉にはご自身が身を削り体得してきた人生の教えがたくさん詰まっていました。

 

それこそ本がよれよれになるまで何度も読み返し、その言葉を心に刻み込むよう本に線引きを繰り返し、何度も何度も読み返しました。

 

ただそれは本を読んでいたというよりも、本の中で待つ著者に話したいことや聞きたいことが山のようにあり、本を開かずにはいられなかったのです。

 

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行動する前が1番不安だから

勇気を持って飛び込んで解決する

 

ここに自分の求めるものがあるのだろうか。

実在するかも知れない何かを探しぼくは彷徨い続けました。

 

そのとき隣で助けとなってくれたのは本の中にいる著者でした。

不安や焦り、寂しさなどの感情を本の中にいる著者にぶつけ対話を繰り返していく日々。

 

そんな毎日を2年ほど過ごして迎えた2015年1月10日。

 

本の中では毎日顔を合わせていたジョン・キムさんと初めて対面することになりました。それはジョン・キムさん主催の社会人版キムゼミの4期生として1ヶ月間のゼミに参加した初日のことでした。

 

当時キムゼミの存在を知ったのは2期の募集をネットで見たときだったと思います。直ぐに行ってみたいとは思ったのですが、「自分なんかが行っていいのだろうか」というウジウジした気持ちに引っ張られ、2期、3期と参加を見送ることになりました。

 

本当は行きたいと思っているのに、とにかく行かない理由、行けない理由ばかりを見つけ作り出し、自分を今いる安全地帯から外に出そうとはしませんでした。

 

ただ、もう心が限界だったのです。

 

起業して全力で駆け抜けてきた3年から、自分のやりたいことも分からず、立ち止まり自問自答を繰り返す2年の月日を経て、もう何か動き出さなければ気がおかしくなってしまいそうだったのです。

 

自分にとってこれまで歩いてきた道とは違う道に進むのは恐ろしいことでした。

だけどもう1人の自分が「君は今いる場所に居たいのか?」と問いかけてきて・・・その答えはもう決まっているのに、それでも怖くて動けなくて・・・

 

だから最後はもうエイヤッで勇気を持って飛び込んだのです。

 

そこに行って具体的に何をしようとか、何をしたいとかは全くなく、ただ全てのことを味わい尽くそうと心に決めて。

 

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行動しない限り

不安が消えることはない

 

ここから人生の第2章を始めたい。

 

3年前のキムゼミ初日にそう思った記憶があります。

当時は具体的に何を変えたいとか、何を始めたいというのはありませんでした。

 

ただ、もう自分はこれ以上今まで歩いてきた道を歩き続けることはできないだろうと、悟りのような感覚はありました。だからといって他に進みたい道があったというわけではありません。

 

しかし、何を思い考えても行動しない限り不安が消えることはないのです。

 

不安を消すには行動するしかないのです。

 

正体のわかる不安には具体的な行動を起こし。

正体の分からない不安には自分と心底向き合ってみる。

 

行動とはただ体を動かすことだけではありません。

自分と向き合い内省することも頭と心を使う行動です。

 

それでも不安が消えなければ勇気を持って自分の信じる方へ飛び込めばいいのです。

たとえそれが上手くいかなくても引き返してまたやり直すこともできます。

 

引き返すことも行動なのです。

 

道が間違っていることに気がつくと人は不安になります。

不安を解消するには進んできた道を引き返すことです。

 

その場でオロオロしていても何も解決しないことを本当は誰もが知っているのです。

 

だから行動を起こすしかないのです。

ゆっくりでも少しずつでも・・・

 

その小さな行動の積み重ねが・・・

やがて不安を希望に変えてくれるのです。

 

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毎週水曜よる9時更新