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初めて個展をひらきたくなった日に読む話〈前編〉

2018年1月9日配信。

WEBマガジン「ORDINARY」掲載記事より(一部抜粋)。

全文の掲載記事はコチラ↓↓↓

 

TOOLS 105 初めて個展をひらきたくなった日に読む話 – 起業すれば自由になれるのか? / 若杉アキラ | ORDINARY(オーディナリー)

 

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いつかと思っていた夢も

意外と今すぐできるのかもしれない

自分にはできない。自分には無理だろう。少なくとも今はまだ未熟すぎる。

そうなんとなく諦めていることが、誰にも1つや2つあるのではないでしょうか。

 

ご多分に漏れずぼくもその1人で、決して口にはしないものの「いつか叶えてみたい夢」のようなものがありました。実は先日オーディナリーの企画展内で開催した写真展もその1つでした。

 

写真展は1階と地下1階、加えて中2階も使い全27作品を展示。初めて広く告知もして、スタッフや関係者も含め多くの人を巻き込んでの開催となりました。

 

この現実を2年前の自分が見たら、驚き唖然として足がすくみ動くこともできないでしょう。なぜなら当時はこの現実をイメージすることも展示を開催する術も持ち合わせていなかったからです。

 

しかし、“自分にもできるかも”という体験をきっかけに「いつかやりたい」と思っていた写真展は「今でもできる」に変わり、その時できる小さなことを1つずつ行動に移してきました。

 

実際に行動を始めると、その前には見えなかった物事を知ることができます。

 

そうやって少しずつ前に進んで行くことで、動き出す前はイメージすることすらできなかった世界が少しずつ見えてくるようになり、さらにその先をイメージすることもできるようになるのです。

今回は、iPhone写真家として初めて個展をやろうとした時の話です。いま何かやりたい夢が漠然とでもある人の参考になるかもしれないと思い、当時のありのままの出来事と胸の内を書いていきます。

 

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モヤモヤしている時期は

心のままに新たな風を浴びてみる

 

ぼくには絵描きとして活動をしている妹がいる。

 

幼い頃から絵を描くことが大好きで、大人になった今も好きなことをやり続けている妹を、ぼくは心から尊敬している。

 

妹は大学時代から外に出て作家活動を始め、都内のギャラリーや画廊などにも作品を展示している。そんな妹の個展をきっかけに、これまでアートや表現の世界とは全くの無縁だった自分がいつしかギャラリーや画廊に足を踏み入れる機会も多くなっていった。

 

起業して3年が経ち事業も軌道に乗り始め、自由に使える時間もできたのに「自分のやりたいことが分からない」とモヤモヤするぼくにとって、自由に表現することのできるアートの世界は、長い間ぼくが忘れていた無邪気さや遊び心“やんちゃさ”みたいな子供の頃あった感覚を少しずつ呼び覚ましてくれるようであった。

 

ちょうどその頃からぼくは写真を撮り始め「自分もいつか個展をやってみたい」と漠然と思うようになっていった。

 

それはいつか見た夢のようにぼんやりとしたものであったが、これまで「ビジネスをどう上手くやるか」ばかり考えていた自分にとって、純粋にやってみたいことが浮かんできたのは凄く新鮮でなんだか嬉しかった。

 

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“自分にもできるかもしれない”

そんな体験が行動へと導いてくれる

 

自分もいつか個展をやってみたい。

 

そんなことを思ったは良いが現実は写真を撮り始めてまだ1年ほど、それも独学でiPhoneで撮った写真をSNSに投稿をしているだけ。個展をやるにはあまりにも未熟過ぎると自覚していたし、そもそも誰にでもできるものではない... と半ば諦めていた。

 

だから「個展をやりたい」なんて決して口にはできなかったし、それはいつか叶えてみたい夢のようなものであった。しかし、1つの体験をきっかけにそれは大きく変わっていくことになる。

 

2016年3月、妹の展示を観に原宿のギャラリーに行ったときのこと。その建物はいくつもの部屋に分かれていて、多くのアーティストが個展やグループ展を開催していた。

 

ぼくは妹や他のアーティストの展示を観たり、半日ほどギャラリー内をうろうろしていたのだが、その間訪れる人が途切れることはなかった。

 

友人・知人に加え、通りすがりの人がこれだけ多く訪れる場所で個展を開催できれば、たくさんの人に作品を観てもらえる。おまけに建物内にいくつかある部屋には四畳半ほどの小さなスペースもあった。

 

ここでなら自分にも個展ができるかもしれない。

 

ふとそんな思いが頭をよぎり、妹にさりげなく聞いてみた。

 

「この場所どうやって借りたの?」

 

すると妹は.....「ネットで予約した」と...

 

「えっ、じゃあ誰でも借りられるってことだよね?」

 

「うん、そうだよ。なんで?」

 

「あっ、そうなんだ。いや、なんとなく気になってさ」

 

ぼくはその話を聞いて“自分にもできるかも”と思えた。

 

しかし、まだ「個展をやりたい」とは言えなかった。人生のほとんど絵を描いて過ごしてきた妹に、ここ1年ほどで写真を撮りはじめた兄が軽々しく「個展をやりたい」とは言うことができなかった。

 

ただ、この“自分にもできるかも”という体験は、いつかやりたいと思っていた個展に向け、次の行動を起こさせたのである。

 

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〈後編〉につづく

 

 

下記、個展のお知らせです↓↓↓

 

 GWに江ノ島で個展を開催します!

 

若杉アキラ 写真展 Shot on iPhone

〜海のある風景〜

2018.4.27Fri - 5.3Thu 11:00 - 17:00

神奈川県藤沢市片瀬海岸1−9−10

Gallery-T 江ノ電江ノ島駅より徒歩2分

http://www.gallery-t.net/access.html

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会場は昨年同様、片瀬すばな商店街沿いの『Gallery-T』さんをお借りして行います。

 

アクセスはこちら↓↓↓

f:id:akira-wakasugi:20180402064016j:image神奈川県藤沢市片瀬海岸1-9-10

江ノ電江ノ島駅を降りて左に曲がり江ノ島方面に向かう賑やかな商店街沿いです。

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手前の白い建物が個展会場

 

春の行楽シーズン、江ノ島・鎌倉散策の憩いの場として『Gallery-T』でお待ちしております。期間中は毎日在廊しておりますので、どうぞお気軽にお声がけいただければ嬉しいです☆

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毎週水曜よる9時更新