ぼくたちは戦うことで幸せになれるのでしょうか。
自分にとって料理人時代から起業して数年間は戦いの連続でした。いつも仕事や生活に追われ、思うようにいかない日々がつづき、呪文のように唱えている言葉がありました。
絶対に負けない。
この言葉は自分を奮起させ、目の前の仕事や生活する上でやらなければいけないことをやるための心の支えとなってくれました。しかし、その言葉を自分にかければかけるほど心の平穏は遠のいていくことに、当時は全く気づいていませんでした。
ぼくはいつも見えない何かと戦っていたのです。
確かに戦うことで得られる成長もありました。しかし、ぼくたちはどこかで戦うことをやめないと幸せにはなれないと思うのです。なぜなら戦いのあるところに心の平穏は訪れないからです。
だからぼくは戦うことをやめました。
ただ厳密に言うなら休戦することを学び、心の平穏を取り戻すコツを覚えたのです。だから時には戦うことがあってもいい。人には競うことで成長できる部分もあるのです。
だけど、それだけが人生じゃないよね!ということで、自分の中にある相反する考え方を受け入れられるようになってから気持ちがスゥーッと楽になりました。
今日は先週に引き続き「心の平穏を取り戻すコツ」について振り返ってみたいと思います。
先週の記事はこちら↓↓↓
1.戦うことをやめる
戦いのあるところに心の平穏は訪れません。
戦いには闘争心や負けん気が必要です。しかし心の平穏には闘争心や負けん気は必要ないのです。心の平穏に必要なのは愛です。愛は思いやりを行動に変え人を幸せにしてくれるものです。
そして愛ある行動は自分をも幸せにしてくれます。
なぜなら人は人にやさしくできたとき気持ちが穏やかになるのです。「ああ、自分はなんていい人なんだぁ」と自分で自分を褒めてあげてもいいでしょう。心の平穏を取り戻すために誰の承認も必要ありません。
自分は愛をもって行動できた、ただそれだけで十分なのです。
2.イライラしてきたら体を動かす
イライラして得をすることはありません。
しかし得がないからといって、湧き上がってくる感情を否定したり見て見ぬ振りをしてしまうと、いつかどこかでその感情は爆発してしまいます。だから先ずはどんな感情が湧きあがってきたとしても、その感情を認め受け入れてあげることが大切なのです。
ただ、イライラの感情を自分の中に留まらせておく必要もありません。だから「ああ、自分は今イライラしているなぁ」と気づいたら、そのイライラを外に出してしまえば良いのです。
イライラを効果的に外に出すには体を動かすことが有効です。大きく背伸びをしてみたり口を大きく開けてみたり(できれば声も出す)、いらない紙を破いてみたり布団を叩いてみたり、誰にも迷惑をかけない範囲で思いっきり体を動かしてみるのです。
イライラしてきらた体を動かす。
もちろん外を走ったりジムに行くことができれば良いのですが、家事や仕事中にそれをやることは難しい。だったら今すぐできる範囲で体を動かせばいいのです。
3.仏の心を真似てみる
心の乱れを感じたら仏さまを真似てみると落ち着きを取り戻すことができます。
以前、コンビニのレジに並ぼうとした時のこと、走って横から割り込んでくるおじさんがいました。そんな時まだまだ未熟な自分は少しイラッとしてしまうのです。
だからこそ、イラッとした3秒後には仏さまを真似てみることにしています。
「いい年の大人が走って割り込んでくるなんて、よっぽど急ぎの用事があるに違いない。それか毎日の仕事に疲れ、周りを見る余裕がなくなってしまったのかもしれない。どちらにしてもこの人は大変な思いをして生きているんだなぁ」
そうやって仏さまのように慈悲の心で相手を眺めてみる。もっと言えば相手は可哀相な人なんだと思えば、イラッとすることもなくなり心を乱す必要もないと思えてくるのです。
4.他者への期待を捨てる
他者への期待を捨てると生きやすくなります。
こう言うと冷たい人に思われるかもしれませんが、それも仕方ありません。他者への期待を捨てるとはそういうことなのです。自分以外の人がどう思うか、どう感じるかということについて自分ではコントロールすることができません。
自分にできることは他者への思いやりを持って行動することだけです。
どうしたら彼は喜んでくれるだろうか。
こうやったら彼女は喜んでくれるかもしない。
そんな気持ちで誰かの誕生日やサプライズを準備していると幸せな気持ちになります。その結果、サプライズを受けた本人が感動してくれたらもちろん嬉しい。だけど、感動より驚きが先行して唖然とされたっていい。
なぜなら、自分は思いやりのある行動をした。
その結果、やさしい気持ちになれて心に穏やかな風が吹いた。
もうそれだけで十分じゃないかと思うのです。
5.しなやかにスルーする技術
いつも心穏やかな人は、しなやかに生きている人です。
そんな心穏やかに生きている人を観察してみると、自分にとって本質的でない物事をスルーする技術に長けていることが分かりました。
それも関わる人に不快な思いをさせないような断り方や受け流し方、聞かれたくないことを聞かれないようにする雰囲気作りまで・・・
人と争うことなく、静かに自分の時間を大切にしているのです。
いつも心穏やかに生きたいと思うのなら、いつも心穏やかに生きている人を観察することをオススメします。できれば身近に自分の理想とする人を見つけ、理屈ではなく肌感覚でその人のオーラを感じてみると良いでしょう。
6.スポンジのような存在
ぼくはスポンジのような人が大好きです。
スポンジは熱湯が掛かろうが冷水が掛かろうが変わることはありません。それらを受け入れ吸収することも水に流すこともできます。これはあらゆる物事から学びを得るというスタンスでありながら、どんなことも受け流すことができる人に似ています。
人は自分の意見を話すとき全く筋道が通っていなかったら誰かに話すことはしません。それゆえ誰の意見にも一理あり、何かしらの学びを得ることができるのです。人の意見にしっかりと耳を傾け受け入れながら、受け流すこともできる。人はそれぞれ違ってていい。そんな考え方の人はいつも心穏やかに生きています。
そしてスポンジのように目の前の相手を輝かせているのです。スポンジはいつも謙虚で決して目立った主張はしませんが家庭に無くてはならない存在です。
そんな人がそばにいるだけで心は穏やかになるのです。
7.感謝から始まり感謝で終わる
いつも感謝の気持ちを持っていると心は穏やかになります。
ただ、言葉で言うのは簡単ですが実践してみるとこれがなかなか難しい。日々の仕事や家事に追われ毎日慌ただしく過ごしていると、つい感謝の気持ちを忘れ、言葉や行動が雑になってしまうこともあるのです。
だから意識的に感謝するための時間を作ります。
ぼくの場合、まず朝起きてすぐに今日も無事に目が覚めたことに感謝します。そして家族や友人、顔が思い浮かんだあらゆる人たちに「ありがとうございます」と感謝を伝え、家があることや仕事があることご飯を食べられることなど、思いつく限りいま自分を生かしてくれていることに感謝の気持ちを伝えます。
そして夜寝る前にも同じようなことを繰り返します。今日1日無事に過ごせたこと、自分が少しでも成長できたこと、家族や大切な人たちの顔を思い浮かべ感謝を伝え、右手で胸を摩りながら「よくやった、よくやった」と自分を褒めてから眠りにつきます。
そんなおまじないみたいなことを朝起きてすぐと夜寝る前に1分くらいやっています。どちらも半分寝ぼけながらやって潜在意識に働きかけ、自分を洗脳していくのです。
いつも心穏やかに過ごすためには感謝の気持ちは欠かせない。
だったらいつも感謝の気持ちに包まれて過ごせるような自分でいればいいのです。それは身近な人に「ありがとう」を伝えることであったり、感謝の気持ちを言葉でも行動でも伝えていくということなのです。
いつも最後までお読みいただき、ありがとうございます。
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