モノゴトの捉え方は自分次第、
だから良い面を見つけた方が生きやすい
大学時代の友人たちと久々に会ったときのことです。
それぞれ家庭を持って今は一家の大黒柱。30代半ばともなるとマイホームを買う友人も増えてきます。そこで頭を悩ますのが子供を転校させるか、させないかという問題です。
父親が転勤族で子供の頃は転校ばかりしていたという友人は、「自分は転校ばかりでなかなか友達ができなかったから、自分の子には転校させたくない」と言いました。
ぼく自身、転校したことはありませんが、幼稚園のときに家を引っ越した経験があり、転園するのは嫌だと駄々をこね、片道20分ほどかけて母親に車で送り迎えしてもらっていました。だから彼と同じで、ぼくも転校にはあまり良い印象を持っていませんでした。
しかし、同じように何度か転校経験のある別の友人は、「オレは色々な学校に行けて、色々な人に会えるのは楽しかったし、友達もたくさんできたよ。それにまたいつ転校になるかもしれないから、早く友達を作ろうと思って誰とでも打ち解けられるスキルが身についたよ」とちょっと誇らしげに言いました。
この2人の真逆とも言えるモノゴトの捉え方。
聞いてて本当に面白かった!
確かに転校すると色々な学校に行けるのも、出会う人の数が増えるのも事実。モノゴトはいつも中立で、それに対して良い悪いなど、何かしらの決定をするのは自分自身です。
つまり自分の見る視点や捉え方を意識的に変えることができれば、これまでネガティブに反応していた出来事の中にも、良い面を見つけ出し、自分にとってポジティブな方向へ、その見方を変えていくこともできるのです。
そんなちょっとした 視点を変えると生きやすくなる5つのこと をここに集めてみました。
1.怒るのをやめれば幸せは逃げない
怒ると自分で自分を不愉快にしてしまいます。
だから何に怒っても自分で自分を不愉快にするので、幸せが逃げることは避けられません。だから「あっ、怒りそう、やばい」と思ったら、一度立ち止まり、ひと息ついてみましょう。次に自分が怒りそうになったとき、まずは怒りそうな自分に気づくことが大切です。
なぜなら気づけば立ち止まることができるからです。立ち止まり頭と心を整理して、怒りとそれ以外を分離しましょう。例えば、子供に怒らないことと注意指導しないことは全く違います。注意指導は教育のために必要ですが、そこに怒りは必要ありません。
怒るのをやめるのは自分が意識さえすればできます。少なくとも自分が怒るのをやめるだけで、自分で自分を不愉快にすることがなくなり、幸せはどこへも逃げていかないのですから。
2.二択思考をやめるだけで選択肢が広がる
モノゴトは二択で考え始めると答えが出ません。
例えば、ぼくたちは子供の頃から問題は解決するものだと教わってきました。しかし、問題を「解決する・しない」の二択思考だと、解決できない問題に直面した場合に行き詰まってしまいます。
ただ、世の中には解決できない問題が山のようにあることを、ぼくたちは知っています。だったら問題に対しての捉え方を「解決する・しない」の二択思考から、「解決する・しない」もしくは「改善する」に広げてしまえば良いのではないでしょうか。
なぜなら多くの問題を解決することはできませんが、改善することならできます。
選択肢には◯と✖️だけではなく△や◇、☆があってもいいのです。
問題は今すぐ解決できなくても、今から改善することはできます。そんな視点でモノゴトを見ることができれば、選択肢はさらに広がっていくのです。
3.ダラダラする時間は成果を上げるために必要
実は、ダラダラする時間は成果を上げるために必要です。
一般的に「ダラダラする時間はよくない」とか「ダラダラする時間はムダだ」と言われ、アニメ『ドラえもん』の世界では、のび太くんがいつもママに怒られています。
「のび太!いつまでダラダラしているの!!早く勉強しなさい!!!」
そうやって怒られしぶしぶ机に向かい勉強をはじめますが、一向に進みません。だから成果も上がらずテストは赤点ばかり・・・これはアニメの話ですが同じような経験をされた方もいるのではないでしょうか。
成果を上げるためにはプロセスが必要です。そのプロセスにおいて大切な資源は集中力と時間です。いくら時間があっても集中力が伴わなければ成果は上がらず、たとえ時間が少なくとも集中力が高ければ短時間で成果を上げることも可能です。
お金や時間と同じように、集中力も限りある資源です。だから常に気を張って集中力を使っていては、必要なときに必要な集中力を使うことができません。そのためにダラダラする時間をつくり、集中力を使わないで休ませる、充電時間が必要なのです。
4.苦しさを我慢できるなら 楽しむ努力もできる
日本人はとても我慢強いと思います。
毎朝いやだなぁと思いつつ満員電車に乗ったり、面倒くさいなぁと思いつつ集団ランチをしたり、ありえない!と思いながら毎日サービス残業をしたり・・・我慢することへの耐性は相当なものです。我慢してきたということは苦しさに耐えつづけてきた努力の結晶です。
もちろん自分も我慢する努力はしてきましたが、ある時から、ただ苦しさに耐えるための努力から、楽しむ工夫をすることへの努力にシフトしました。同じ努力でも、ただ苦しさを我慢するための努力は「耐える努力」です。楽しみへの努力は「工夫する努力」です。
耐える努力も工夫する努力も、目的を実現するためには苦しさを伴います。どちらにしても苦しさがあるのなら、少しずつでも欲しい未来に近づく努力をしたいものです。なんでも楽しむ工夫をすることで、自分の見る視点は自分の見たいように変わっていきます。
5.この世に完璧な人はいない ことを思い出す
この世に完璧な人はいません。
他人からどんなに優れて見える人も、身近な人から見れば、おっちょこちょいだったり、少し抜けている一面があったりするのです。あの世のことはわかりませんが、少なくとも「この世に完璧な人はいない」といえるでしょう。
しかし、完璧主義者という言葉もあるように、いつも完璧を求める人がいることも事実。もちろん仕事で完璧を求められることはありますが、それは仕事という枠の中での話です。
その完璧主義を日々の暮らしに持ち込んでしまうと生きづらくなります。
自分もつらいし、完璧を求められる周りの人もつらいのです。
誰にでもミスや失敗はあります。そんなとき慌てたりカリカリするのではなく、「この世に完璧な人はいない」という視点からモノゴトを見ることができれば、今よりずっと穏やかに、もっと悠然と生きられるのではないでしょうか。
⭐︎今日も最後までお読みいただきありがとうございました。
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