自分の好きなことで飯を食う。
そんな野望を抱き上京して早16年。ひとり身の頃はとにかく自分のスキルを上げるため24時間365日、すべての時間を自分だけのために使うことができました。
しかし、結婚して子供が生まれ自分だけのために使えた時間は、自分だけのものではなくなりました。それが嫌だと言って結婚しない友人知人もいますが、ぼくは結婚して子供が生まれ毎日幸せを感じています。
確かに自分だけのために使える時間は減り、好きなことをやり続けるには難易度が上がりました。家族を持ち一家の大黒柱となり背負うものもあります。
それは妻や子を乗せた小舟に乗り大海原へ航海に出るようなものです。ひとり身だったら博打のように目的地まで荒波を乗り越え進む最短ルートを選ぶかもしれません。
しかし、妻と子を乗せた船をそんな危険な目に合わせることはできません。だから考えるのです、そもそも大海原に飛び出さずに目的地まで安全に辿り着ける陸路はないのかと・・・それは少し遠回りで時間もかかるかもしれませんが、大海原に小舟で飛び出すよりも安全確実に目的地へ辿り着く方法です。
そして何よりも家族と共に目的地を目指せる喜びがあります。
それは一人で歩む道よりも何倍も楽しく豊かな道です。
今日は妻とふたりの子を持つ自分が、好きなことで生きるため実践してきたことを振り返ってみようと思います。
【手堅く】
1.お金の流れを作り続ける
好きなことで生きるためにはお金が必要です。
そのためにはお金の流れを途切れさせないことかお金をたくさん貯めておくことです。
自分の場合は前者で時間をかけて少しずつストック収入を作り続けてきました。
2.大きな一発を狙うよりもコツコツ型で進む
大きな一発は滅多にないので大きな一発なのです。
大きな一発が頻繁にあればそれは大きな一発ではなくコツコツ型になります。
自分の場合、滅多にないことを期待するよりも頻繁にあることに軸足を置き続けてきました。
3.思い切った決断はしない
人がどう判断しようと博打のような思い切った決断はしません。
逆に誰もが悲観的に見ているようなことでも自分の中で『いける』と思えば思い切った決断ではないのです。ぼくはそんな場面に出くわすと無性にワクワクしてきます。
4.いつでも手を引けるようにしておく
昨日良かったことが今日も良いとは限りません。
何かを始める時には、あらかじめ終わりのことも考えて始めます。
自分で決めた撤退や損切りのサインが出たら潔く手を引くことが長く生き残るコツです。
5.二匹目のドジョウで終わらせない
1度ならず2度も上手くいったことは次も上手くいく可能性があります。
それは当初『まぐれ』と言われるかもしれませんが、もう一歩踏み込んでいくことで継続的に『まぐれ』を続けられるようになり、そう言われていたことすら忘れ去られます。
6.上手くいっている分野を徹底的に伸ばす
下手を直すより上手くいっていることを伸ばす方が簡単です。
もっと成果を上げたいと望んだとき、全てを平均的に押し上げるのではなく、上手くいっている分野を見つけ、それを徹底的に伸ばすことで大きな成果を上げることができました。
7.小さな実験を繰り返す
大きく動き始める前には小さな実験を繰り返し行います。
自分の思っていること、考えていることを行動に移す前には、それよりも小さな規模で何度も実験を繰り返し行います。この手順さえ忘れなければ大敗することはないのです。
8.むかし始めたことを今新たに始める価値があるか検討する
損切りできない時や過去の決定事項に縛られている時の打開策。
その投資を今新たに始めるか、その決定事項と全く同じ決定を今もするか、そう考えた時に数字的にも精神的にも価値が見出せないとしたら、やはりそこには価値がないのです。
9.ひとつの仕事に依存しない
2つ3つと仕事を持っていると1つがダメになっても生き残ることができます。
それは会社員であれ、個人事業主であれ、経営者であれ同じことです。その仕事についても、できれば異なる分野に振り分けておくことで、2つ3つの仕事が同時にダメになる確率を下げることができます。
10.自分の働きに依存しない
自分が倒れたら会社も倒産するようなビジネスは危険です。
だから会社を作ったときから少しでも早くその状態を脱するため、稼いだお金は投資や自分がやっている作業を外注するための費用に回して、自分個人の仕事に依存しない体制を作りました。
11.自分の目標は家族皆の目標か確認する
自分の目標が家族皆の目標になると人生が加速します。
自分のやりたいことやしたいことを家族と話し共有することで、自分の目標が家族皆の目標に変わることがあります。そうやって家族皆で進む道のりは一人で進む道よりも何倍も楽しく豊かな道へ変わるのです。
【賢く】
12.自分に問い続ける
自分のことを知らなければ自分を幸せにすることはできません。
誰かが決めた幸せや社会的・金銭的な成功を追い求めても、それが自分を幸せにしてくれるとは限りません。見せかけの幸せや見当違いな幸せに時間を使うほど人生は長くないのです。
13.行動よりも脳動する
闇雲に動き回っても成果はなかなか上がりません。
確かに行動は大切です。しかし、その行動により得られた経験を頭で消化し、次の行動に活かす作業はもっと大切です。学びを活かさぬ行動に成長はないのです。
14.80対20の分析を繰り返す
結果の80%は20%の原因が作っている。
事業の生産性を劇的に上げてくれたのは、この『パレートの法則』でした。この分析を定期的に繰り返していくことで、事業を成長させながら自分の時間を作ることができました。
15.パレートの法則を暮らしに応用する
80対20分析を事業だけでなく暮らしにも取り入れます。
自分に喜びや幸せをもたらしてくれる人・物・場所など、暮らしのありとあらゆることに『パレートの法則』を使い、80%の喜びや幸せをもたらしてくれる20%を心から大切にするのです。
16.仕事時間を短く制限する
仕事時間を短くすると仕事が重要なことに制限されます。
時間がなければ、仕事の本質を見極め、本当に重要な仕事に集中することができます。長い時間をかけたからといって、その仕事が重要なものに変化するわけではないのです。
17.子どもには大人と同様に接する
我が家では子どもに対して大人と同様に接しています。
子どもは子ども扱いすれば子どものままで、大人扱いすれば、それに順応して成長します。そんなことを続けていると、子どもに自分の未熟さを指摘されることもあり、ピシッと襟を正されるのです。
【面白く】
18.面白いことは自分で作る
何事も主体的に取り組むことで面白さを感じることができます。
それは一見何も変えることができないような場においても、自分の視点を変えることでゲーム感覚として楽しんでみたり、面白がってみたり、学びを得たりすることもできるのです。
19. 自分の好きなことの本質を見極める
自分の好きなことの何が本当に好きなのか。
それを知ると異なる対象にも自分の好きを発見できるようになります。好きの本質を含む対象が増えることは、好きなことで生きる自分の仕事の幅、面白さの幅となるのです。
20.リアル人生ゲームを楽しむ
簡単なゲームは面白くありません。
簡単にクリアできてしまうゲーム、つまらないゲームのことを小学生の頃、『クソゲー』と言い酷評していました。そんなことを思い出してからリアル人生ゲームの面白さに気づきました。
21.青空の日は散歩をする
人生をつまらなくしているのは自分自身です。
なんやかんや理由をつけて行動していない自分に気づいたとき、今やるべきこと的な作業を全て投げ出して外に出てみました。青空の下、自分で自分をつまらなくしていたのだと笑えてきました。
22.ついでやオマケを楽しむ
ついでやオマケを楽しめるようになると目の前のことに感謝の気持ちが湧いてきます。
ぼくの場合、あまり気乗りしない仕事があったとしても、現場近くで美味しい店を見つけたり、写真スポットを歩くことで、『この仕事があったから来れたんだなぁ』と思い、目の前のことに感謝できるようになりました。
23.好きな人と過ごす
なんでもない作業も好きな人と一緒ならめちゃめちゃ楽しくなります。
それくらい誰と一緒に過ごすかは自分の幸せや喜びに直結します。自分はどんな人と共に過ごしたいか、その人に自分は何ができるか、そんなことを考えながら少しずつでも理想の自分に近づきたいと思うのです。
24.子育てを体験型アトラクションにする
我が家にとって子育ては体験型アトラクションです。
幼い娘を連れての電車移動、買い物、その他「お静かに」の場所に行く時のハラハラ感、そんな局面をいかにクリアしていくか。我が家ではそれをアトラクションとして妻と一緒に楽しんでいます。
25.家族時間を楽しみ尽くす
家族と過ごす時間が楽しければ人生はより豊かになります。
毎日顔を合わせる家族だからこそ、最も楽しませたいと思うのです。妻や娘たちが楽しそうにしていると自分も楽しく幸せな気持ちになります。だからもっと楽しませたいと思うのです。
26.子ども先生から学ぶ
真面目な話し自分はいかに子供になれるかを目指しています。
子どもは大人が忘れてしまった大切な心、大切な視点を持っています。大人は子どもの頃持っていたものを取り戻すことが、人生をより面白くする1つのコツだと思います。
27.今この瞬間をしっかりと味わう
今この瞬間は二度と戻ってこない。
そのことを強く意識したのは長女が3歳くらいになってからでした。長女が生まれる年に起業した自分は事業を軌道に乗せるため仕事に夢中で、家事も育児も妻に任せっきりで妻のことも娘のこともちゃんと見れていなかったのです。そのことにハッと気づかされ、過ぎ去ってしまった時間の尊さに胸が痛みました。それ以来ことあるごとに、つい先のことばかり見てしまう自分を律し、今この瞬間をしっかりと味わい大切にしていこうと決めました。
最後になりますが、『好きなことで生きたい』と言えることは、とても恵まれていることだと思います。そして、いつもそう思わせ続けてくれる家族の存在は、自分にとっての生きる源です。
今日も最後までお読みいただき本当にありがとうございました^^
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